娘の預かり保育は1ヶ月半で終わった。
元夫に家を出るように言われたからだ。
保育園の申し込みをしに役所へいったとき、
配偶者と住所を分離すれば
保育料の基準が変わると聞いていた。
そこで、私たちは実家に帰り、
実家のある自治体の役所で保育園の申し込みをしようとした。
ところが…
同居の無職の祖父母が65歳未満の場合は不可
だと言う。
たとえ、正社員で働いていてもダメということだった。
「待機児童ゼロ」と声高にうたっている背景には
こんなからくりがあったのだ。
実家には該当する人間がいたので、
保育園に預けるという選択肢はなくなってしまった。
確かに
子どもと一緒に児童館へ行くと、
おばあちゃんと遊びにきている子どもを
時々見かけていた。
東京に住んでいたときには
見たことのない光景だった。
実際に預けられたとしても
希望の保育園に預けることは難しかったと思う。
最寄りの子育て支援センターは
保育園に併設されているので
保育園を希望するママたちの会話は自然に耳に入ってきたのだが
翌年の春にその保育園に入れたという話をしていたママは
ひとりだけだったのだ。
つづく
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