ママは親離れを夢見ている

「子どもが小さいから」「子どもが小さいうちは」と、
ママたちがあきらめる姿、周囲に言われてあきらめさせられる姿を、
子どもが生まれてから何度も見てきました。

将来の仕事復帰のための勉強であったとしても、
子どもが小さいから、ママはひとりで外出が必要な予定は、
先延ばしにしなくてはいけない。

子どもが小さいうちは、夜や遠い場所での予定は、
帰りが遅くなるから、あきらめなくてはならない。

そんなことを直接言われたり、誰かが言われているのを聞いたりで
4年半が経ちました。まだ私はその言葉に慣れることができません。

子どもを理由にあきらめる・あきらめさせられる姿の背景に
「子育ては母親がするもの」
「自分のやりたいことをするならば、子どもなんて生まなきゃ良かったのに」
という固定観念や批難が見え隠れしているのを感じてしまうから。

もちろん、ママが行動をあきらめてしまうのは、本気ではなかった場合も
あるでしょう。けれども、ママにあふれるほどの情熱があって、
周囲に協力を求めたとしても、限界があります。
ほんのいっときでも「子どもといるべき時間に子育てをしない母親」を
理解してもらうには、世代や地域性といった高い壁が存在するのです。

認めたくないことではありますが、「子育ては母親ひとりでするもの」と
わかっていたならば、私は子どもを生まなかったと思います。

そして、母親になることが、自分の成長のスローダウンを意味するとしたら、
自分の人生に子育てという空白期間をつくらないために
子どもを生まないという選択も当然あったと考えてしまいます。

救いなのは、子どもがいつまでも小さいままでいないことです。
子どもがいつか親離れをするそのときまでに、子育てで消耗しないよう
私は、ゆっくりでもあきらめないで、今できることをしていきます。
親離れしたときに、最初の一歩を軽やかに踏み出すために。

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