小説を書きたい理由。

小説を書きたいと思っている理由があります。

もちろん、小説だけで生計を立てるのが

最終目的ではありますが、

いちばんの理由ではありません。

語り部のように

後世に伝えたいという

大きなテーマを持っているわけでもなく、

同人誌など誰かと一緒に楽しんで書いていきたい

という願いがあるわけもありません。

どちらかと言えば、

何かを継続することは苦手な私が

最初の小説を書き上げることができたのは、

他に自分を癒やす方法を知らなかったからです。

それまでの人生で経験したことのない

悲しい出来事が積み重なりすぎてしまって

書くことなしには、耐えられなくなってしまった…

というのが本音です。

感情だけは感じきっていましたが、

いろいろわからないことだらけでもあったので

小説という架空の設定、物語を作ることで

自分のなかの「こうだったらいいな」という思いを

吐き出すことができました。

read-369040_640

もちろん、最初の小説を書き上げた直後から、

死神が脇を通りすぎていくような

どぎついことも何回かありました。

最初の小説を書こうと思ったときのように

自分で自分がわからない、

どうしちゃったんだ、私?」という状況に

おちいらずにすんだのも

書くことで自分を保っていられることを

知っていたからだと思います。

私が小説を書き始めたときは

カウンセリングや心療内科に行くにしても

たくさんの交通費と移動時間が

必要なところに住んでいました。

小説を書くということ自体も

時間はもちろん、

精神力が必要でした。

三日三晩寝つけないで、

号泣しながらキーボードに向かっていた

日々もありました。

楽だったとは言えません。

でも、メンタルが100%健全に

戻ってはいないかもしれないにせよ、

今日も私は無事に過ごせています。

事実であれ架空の話であれ、

時間も費用も余裕がないのであれば、

【書くこと】で

心は確実に軽くできると信じています。

あとは、できあがった作品を

読んでよかった!と言ってもらえるかたちに

すること。

私自身の今後の課題です。

合わせて読みたい記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です