自分史を書く意味

一時期、ブームになっていた「自分史」。

あちこちで講座が開かれ、

高齢の方が参加されているのを見たときには

正直、ピンと来ていませんでした。

親が高齢者になった今は

自分史を書くことで、癒される ということがわかります。

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自分史を書くことは

自分が確かに今この時代を生きていた証であり、

自分のこれまでを振り返るいい機会になります。

自分史ではありませんが、

私も参加したワークショップで何度か

自分の半生を振り返る機会がありました。

自分の年齢と印象に残っているできごと、

そのときの気持ち、振り返ってみた今の感情を

簡単に書く作業でしたが…

実際に書き始めてみると

そのときの悲しみや怒りの多くが

今ではもうどうでもいいことに変化していて

あのときはなんであんなに怒っていたのだろう?

と、不思議に思うことが多かったのです。

そして、誰かにされた嫌なこと、言われて傷ついたひとことは

ずっと幼いころに不用意にしてしまったこと、言ってしまったことに

つながっていることにも気づけました。

誰かに対する行動や言動は、いつか自分の元に返ってくる。

そう確信した今は、ひどいことをされ、言葉で傷つけられても

直接本人に怒りをぶつけたり、憎むことなく

視界の外に置くことができるようになりました。

10代・20代と長い年月、許せないでいた人もいましたが

そこに気持ちを集中させていたエネルギー自体がムダでしたね。

自分の人生を振り返って書いてみると

悪いことだけでなく、良いこともたくさんあって

安心を得られます。

「大丈夫」だと実感できれば

気持ちも落ち着き、いやされます。

書くときは

自分の最初の記憶から書き出すとスムーズに行きます。

もし、記憶がおぼろげであいまいな部分が気になるようなら

身内の人、幼なじみに尋ねてみてもいいかもしれません。

会話をすることで鮮明によみがえる記憶もあります。

しばらく会っていない人と話をすることで

楽しかったことをたくさん思い出し、

元気になれることもありました。

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