お酒を飲むのは私のせい

我が家の住人の話です。

私が物心がついた頃から

彼はお酒を飲んでいました。

機嫌の悪いとき

家にお酒の在庫がないと

火がついたように怒りました。

当時の家は近所に配達してくれる酒屋さんがあって

家の人が慌てて電話して

酒屋さんが飛んでくることもありました。

うれしいことがあったときはもちろん、

何かにつけて

「おもしろくない」と言って

怒りながら、お酒を飲んでいました。

彼の怒りの原因はいつもささいなことでした。

夕ごはんの支度が整うのが遅い、

献立が気に入らない。

気に入らないことがあるなら、はっきり言えばいいのに、

いつも眉間にしわを寄せて黙りこみ

話しかけようものなら 「うるさい!」 と、怒鳴るのでした。

思い返せば、

彼は 私の声 が嫌いでした。

うれしいことがあって興奮して大きな声になったとき、

話したいことがたくさんあって話し続けているとき、

きょうだいげんか。

何かにつけて 「うるさい!」 と言われ、

鬼のような形相 で黙りこむ彼の顔色をうかがいながら

毎日を過ごしました。

「子どもの育て方が悪い」と

彼が家の人を大声で責めているのを聞きながら食べる夕ごはんは

味がしませんでした。

今では

私の娘の声が大きくなるたび、

「うるさい!」と怒鳴り散らし、

娘を風呂に入れてやったから(頼んでいません)という理由で

お酒を飲みます。

そして、夕ごはんの席で娘がグズろうものなら

「親がなってないからこうなるんだ」と

今度は私を責め立てます。

だから、私はお酒を飲む人が苦手です。

全員がそうとは言わないけれど、

私の中では

お酒を飲む人=依存気質で感情のコントロールができない人

なので、関わりあいになりたくないというのが本音です。

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